2008年01月10日

指導者の変遷

随分としばらくぶりの更新になりました。

基本的にはむかっ腹のたった理不尽なことについてこちらで
書き殴ろうと思っていたのですが、昨年の締めくくりは比較的
平穏に過ぎた、ということかも知れません。

もちろん問題がないわけではないのですが......


で、今回は隊指導者について、です。

きっかけはまたしてもMixiでWBの3泊4日の研修参加が個人的に
非常に難しい、 これだけまとまった時間をつくれる者だけが参加できる
というのはいささか理不尽ではないか、という書込みに端を発する。

この書込みをされた方自身は、休暇云々以前に身体的に3日に一度は病院に通院しないわけには行かない事情が最大の懸案のようであり(おそらくは
透析かなにかではないか、と推察する)、活動にかける情熱は基本的にある
ようなので、同情を禁じえないし、県コミないしは所長にかけあって
なんとか方法を模索していただきたい、と思うところだ。

問題なのはその書込みに対してのコメントにあった。

多くのコメントは「知識をえるだけ」ではないので4日間という時間は
どうしても必要である、とか、すぐにはムリでも長期計画ででも休暇を
捻出することを模索して欲しいとかの意見であったのだが、一人だけ
非常に気になったコメントがあった。

以前に指導者講習会でWBへの参加を勧められた参加者が「いそがしくて」
と応えたのにたいして「忙しいのは皆同じです。」と返された、というコメントに反応して

>忙しいのは皆一緒ってのは大反対ですね!
>受けたい人を拒むものはどうなのかなぁって思います!
>そもそも参加できる時に参加で全然いいと思うんですけど、
>仕事を休んでまでスカウト活動をする意味はあるのかよく思います。
>全参加自体を改正すべき。
>ボーイスカウトを最優先すべきだと考える人が多すぎだと思います。

というコメントです。

実はこの手の発言はよく耳にします。
週末のみの参加で対応できるように単位制にしろ、という意見も後を絶ちません。

ここは「裏」ですから言いたいことを言いますが
上記のように考えている方は無理やりこの業界にいる必然性がないのだと
思います。

青少年育成には熱意があるのかもしれません。
ボランティア精神にも富んでいるのかもしれません。
でも、ここはボーイスカウト運動の世界です。 自分にとっての合理性を
通したいのであれば別のフィールドを探したほうがお互いの為ではないかと思います。


生業ではない、俸給を得ているわけではない、という意味では確かに
社会奉仕なのかもしれませんが、その意識だけでは難しいのだと、最近
つくづく思います。

水戸のSIMはこの活動参加を「自分の趣味」だと断言しました。
私も以前に研修で所員から「この活動を趣味にするな」と言われましたが
その意味はわからないでは有りませんが趣味であるなら自分の金と時間
を注ぎ込んでも納得できる、という意味ではそれなりに意味のある解釈
なのかもしれない、と思っています。
趣味であるから「人に言われてやるのではない」ともいえるし。


最近、本当に「いやいや」とまでは言わないが「やむを得ず」隊指導者を
しているのか、と思うような指導者が本当に目につくようになった。

身内のことを言うのもどうか、と思うがうちの団では盆暮というがGWと
旧盆と暮正月は活動を入れないのが不文律だった。

確かに地方に実家のある保護者が多く、そうした時期はスカウトを連れて
帰省することも多く集まりがよろしくない、ということもあっただろう。
だが、私が指導者になってから団会議なでどたまに耳にしたのは
「GWくらいお休みにしようよ〜。」
「お盆くらい休ませてよ〜」
「正月はいろいろ出かけたいからさぁ〜」
という台詞だった。

結局は隊指導者が活動に出るよりも休養したり、家族旅行したり、を優先
したいというのが本音だったのだ。

だから私はBS隊長時代でさえ年末年始の活動は入れられなかったし
夏キャンプはいつも週末しか参加出来ない、と悪びれもせず言い放つ副長に
いらだちながらも旧盆の前の週に仕事を抱えたまま野営地に赴いた。
多くの指導者の休暇がそろうように、とあえて旧盆にキャンプを設定する団
もあるというのに。

ようやく私はこうした頚木から解き放たれた。
VS隊では副長は登録はあるが実質、私ひとりで切り盛りしているので
他の指導者の都合を斟酌する必要がなくなった。
スカウトも高校生年代で必ずしも家族の都合に引きずられずに予定をたて
ることができるようになった。

そこで、この正月に待望の初日の出隊集会を実施した。
野営場に元旦の朝5:00に集合して初詣、と初日の出のセレモニー、雑煮を
喰って新年の決意を誓う。

思いのほかスカウトも食いついてきた。
せっかくの機会だから、と団内すべての部門と指導者に通知して参加を呼びかけた。

BVSは・・・まあ、ここは仕方がないね。
CSは・・・熱意のある副長がスカウト、指導者全員に告知して参加を募ってくれた。
まあ、参加はなかったけどね。
BSは・・・・隊長に団会議で伝えているがとうとうスカウトにも副長にも
告知すらしなかった。

結局、当日は前団委員長だけが顔を出してくれた。

もちろん、帰省で不在だったかたも多く居るだろう。
たまの休日で旅行に出かけた家庭もあるだろう。
でも、どこにも出かけなかった指導者、スカウトも多くいたはずなのだ。

結局、この状態がいまのうちの団を端的にあらわしているのだと思う。


「そこまではできないよね。」

団会議で他の隊指導者からよく聞く台詞だ。

隊長がこうの台詞を吐いた瞬間にこの活動は、このダイナミックであるはずの
ムーブメントはその場で停止するのだ、ということに気づいていない。

指導者が自分の都合を優先した瞬間にスカウト達は零れていってしまうのだ
ということに気づいていない。

「ボランティアなんだからさぁ」

これもよく聞く台詞。
みんなボランティアを「奉仕」とか「無給の、善意の活動」と訳しているらしい。

ボランティアの訳は「志願」「志願者」である。

隊指導者が本当にボランティアであるのならば皆は「望んでその任についている」
はずなのである。

望んでついた任について、どうしてこうもずさんなことを平気でできるのだろうか?


結局、指導者講習(研修)のハードルを下げたってずさんな気持ちで参加
する層が増えるだけ、って考えてしまう。

かえって、ハードルを堅持することで「生半可」の気持ちでの参加者の参加を
妨げている、と考えれば意味があるのだと思うけどね。

勿論、そうして様々な代償を払って(『犠牲』じゃないからね)参加するのだから
研修所の所員や講師のレベルというのは本気でどうにかしてもらわないと
浮かばれないのは当然だけどね。

私は幸いなことに「これはハズレだ」という研修にはあたったことがない。

最初のBS研は私自身がそうした判断をできるようなレベルになかったので
ちょっとだけ微妙だが、でもまずまずだった記憶がある。

それ以降の研修所、実修所はいい研修だった。
それでも失礼ながら所員の中に1〜2名づつ、「ちょっとね」という方が必ず
混じっていたのはご愛嬌と言うものだろうね。


今、K県連ではWB研修のハードルを高める試行をしている。
既にBS研では実施されたが、従来の課題研修を変更して事前研修を1泊2日で実施し、
其処への参加がWBへの参加条件になっている。
T連盟では以前からそのようになっていた、とも聞いたけど。


指導者は本当にこの活動の『要』だからね。


だから、団会議でそうした大人の都合や言い訳を聞くのがすごく苦痛に
なってきている。

来年度に向けてどこかから隊長を引っ張ってくることも考えたほうがいいのかな、と
試案し始めている今日このごろである。
posted by It's classified. at 18:20| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まったくですな。やる気と言うより『本気』でやる指導者しか入れない方が良い!
子供達の人生の一部や命がかかってる活動だもの。
この運動に理屈・言い訳・現状を打破しない指導者なんかいらね〜し。保護者の前で甘えたコトなんか通用しないしね。最大限努力して指導者もスカウトも成長出来る素晴らしい活動がスカウティングだ。
Posted by 数3 at 2008年01月10日 19:18
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